骨粗しょう症とMBP

骨骨折は寝たきりの原因ともなり、しいては介護につながってしまいます。

骨の密度が低下しスポンジのようなカスカスの状態になり、もろくなってしまう病気のことを“骨粗鬆症”といいます。

骨がスポンジのようになってしまうと、ちょっとの衝撃でも骨折しやすくなってしまいます。

高齢者が骨折すると、身体を動かすことができなくなり、筋肉が衰え、寝たきりとなってしまいます。



現在、日本の骨粗鬆症患者は1000万人を超え、国民の10%弱が骨粗鬆症と言われています。

骨は骨をつくる『骨芽細胞』と骨を破壊する『破骨細胞』の働きにより、約3年で成人後も新しくなっています。

『破骨細胞』は骨にひっつき、酸や酵素によって骨を溶かします。そうすると『骨芽細胞』がコラーゲンを作り、のりのような働きをするタンパク質を塗ります。

血液中に運ばれたカルシウムがこのコラーゲン繊維ののりにひっつき骨が作られます。カルシウムをたくさん摂っていても、骨芽細胞の働きが悪いと骨は新しく作られません。

また、破骨細胞によってうまく骨が溶けないと、新しい骨が作れずに骨の質が低下し強度が悪くなってしまいます。

このようにみると骨を強くするには、この『骨芽細胞』と『破骨細胞』の働きのバランスが重要なのです。

骨づくりには様々なビタミン、ミネラルが関与しています。

骨の形成を助けるものには・・・・マグネシウム、ビタミンK
骨の吸収を抑制するものには・・・イソフラボン

その中で、近年、研究が進んでいる“MBP”はカルシウムがひっつきやすくし骨の形成を助けると同時に、骨からカルシウムが溶けだすのを防ぐ働きもしてくれるとして注目を集めています。

“MBP” Milk basic protein の略で牛乳や母乳に乳清(ホエー)タンパク質含まれる微量のタンパク質です。

MBPは1日には20~40㎎/日ほどを摂ると骨作りに有効と言われています。

これだけの量をとるには牛乳800ml位を飲む必要があります。最近ではコップ1杯で20~40ml含まれている牛乳やヨーグルトなどの商品もでてきています。

タンパク質ですので長時間高温で加熱すると変性してしまいます。

調理する場合は、調理の最後に加えるなどして10分以内にとどめると変性を防ぐことができます。

骨は身体が出来上がる成長期までに十分なタンパク質とカルシウムをとっておくことで、その後の基盤が出来上がり、40歳くらいまでは持続されるのです。

その後は骨量が減少を遅らせることが重要になります。MBPは、成長期はもちろん更年期や70代の女性も継続的に摂ると骨密度が増加するという研究結果が発表されています。

d12564-1-861164-1 高期女性(1年)を対象とした「MBP」の効果

出典:「MBP」研究会HPより

幅位広い年齢層に効果があるということです!

ただし、骨の密度を強化させるには“栄養・睡眠・運動”は必須です。

また、ファーストフードはインスタント食品、スナック菓子などに含まれる『リン』がカルシウムの吸収を阻害させてしまいます。

MBPを摂ると同時に、バランス良い食事と睡眠に運動はお忘れなく!

管理栄養士 河野結